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正直言って、五年生の先輩方がそこまで勝てるとは思っていませんでした。普段の練習や自分達高校生チームとの紅白戦を見ている限りだと、そこまで強いとは感じなかったからです。なので今回の大会も、一回戦もしくは二回戦くらいで負けてしまうのではないか、そう思ってました。
今になって思えば、それはとても失礼で、そして何もわかってない考えだったなぁと、申し訳なく思います。最後のこの大会に懸ける先輩方の気持ちはそんなに安いものではなかったようです。
普段はフォアボールを連発する先輩が、今回は先発から一人で大半を投げきり、しかもきっちりと相手を抑えてくれました。普段上手いショートの先輩やセカンドの先輩も、どんなにギリギリのボールでも、どう考えても間に合わないタイミングのボールでも、飛びついて、そして必死に投げていました。
残念ながら不調だったキャプテンの先輩も、腐らずに、チームをまとめ県懸命に声を出していました。五年生で試合に出られなかった先輩もいましたが、ベンチにいながらみんなと一緒に戦っていました。
そうやって全員が一緒になって、勝ちを目指して頑張りましたが、それでも最後の相手には勝てませんでした。その最後の試合には、自分をはじめ四年生と三年生が何人か出ていて、なかには大活躍して先輩を助けた人もいましたが、大きなミスをした後輩もいました。自分も、この試合が最後の試合である五年生に代わってまで出たわりには満足できる結果ではありませんでした。
先輩方みんな、負けた直後は号泣していましたが、自分達後輩のミスや無力さに怒ったり、機嫌を悪くするような先輩は誰もいませんでした。明らかに自分ら後輩がミスをしてしまった部分があったのに、笑顔で
「ありがとう」「おつかれさん」と言ってくれる先輩方は本当に格好よかったです。負けたあともウジウジと「お前らが練習しなかったから負けた」と未練がましく、しかも後輩のせいにして最後の試合を終えた四年生がいかにしょうもなかったか・・・・・
そんな四年生連中といっしょに戦う来年の高専大会。ぶっちゃけ、「勝たせてやるもんか」とやる気ゼロでしたが、今回五年生の気迫を感じ、考えを改めました。
そんなしょうもない四年生に、いわば「遠慮」するかたちで、この限られた高専大会のチャンスをふいにするなんて無駄極まりないな、と。そう、三年生のメンバーで今の四年生を弾き出すくらいの気持ちでやりたな、と。そう、思ったんです。
あと、試合後に集合したとき、先生までもが堪えきれずに泣き出したんです。普段快活で、クールで、面白いけれど厳しくすることを忘れない先生が、
みんなの前でこらえ切れないように涙する姿には、かなり気持ちを揺さぶられました。
三年生のメンバーでワイワイ楽しむことができたし、何よりも五年生の先輩方の勇士を見て、高専大会がいかに真剣で熱いものかを理解することができました。予想に反して、とても感動的で、大切な三日間になりました。
これからの野球は、ダラダラと気楽にやれればいいかな、と思っていましたが、勝ちを目指して真剣に取り組む野球を、もうちょっと続けることになりそうです^^
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