「命」と「家族」について考えさせられました 『マイガール』2巻感想
「正宗くんは逢いたかった?ママの最後に・・・・・。」
話の幅がものすごい広がってますね。今回も素晴らしい内容でした、親子の絆を繊細なタッチで優しく描いた「マイガール」2巻感想です。
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マイガール1巻からかなりの年月を経ての(月刊なので仕方ないのですが)の2巻発売となりましたが、収録されている最初のエピソードで、「ああ、これがマイガールだったね」と、その暖かい気持ちを思い出しました。
「やはり支えられているのは、僕のほうなんだろうな・・・・・。」
コハルちゃんと正宗くん。ちょっと複雑な親子関係も、もうすぐ二年目。コハルちゃんもちょっぴり大人になって小学生に、正宗くんは相変わらず冴えない顔で仕事をしてますが、彼にも「親」としての自覚が芽生えてきています。
今回はコハルちゃんが小学校に入学し、新たな生活がスタート。これまでの親子二人と母親とい三人というメンバーに、コハルちゃんの友達、そしてそのお姉ちゃん、引っ越したアパートの大家さん夫婦と、登場人物もかなり増えました。

学校での友人関係の悩み。そして当然言われるであろう「シングルマザーである」という家庭の事情。これを、コハルちゃんの初めての親友、カンナと、そのお姉ちゃんアンナの妊娠騒動を中心にして描くのですが、とてもよい話でしたね。
「赤ちゃんいらないって言ったのは、不幸になりたくないから?」
「コハルを一人で生んだコハルのママは不幸なのかな?」
シングルマザーは大変で不幸になる、生まれてきた子供も父親がいないことで悩み、不幸になる・・・・・。これは果たして事実なのでしょうか。たしかにそういう例もあるでしょう。しかし、全てのシングルマザー(およびシングルファザー)が、すべからく不幸かというと、それは違う。この漫画を読んでいるとそう思わせてくれます。確かに、生まれてきた子供は、周りとは異なる家庭事情に少なからず苦労するかもしれない。けれど、それでも、苦労はあるとわかっていながら生んだのは、そんな不確定な心配や不安よりも、もっともっと「子供に逢いたい」という気持ちが強かったから。実際に子供をお持ちの方が読まれると、また違った考えや、共感が得られるでしょうね。
最後の別れを果たした大家さん夫婦、そして妊娠疑惑騒動を起こした未婚カップル、彼らとの二つの出来事を中心に、「妊娠と子育て」そして「老後の別れ」という、本来結婚し子供をもうけて生きていくうえで多くの人が通る、でも正宗くんと陽子、そしてコハルちゃんは通っていない(通らない)ことを描いてます。また、これで少しづつ、正宗くんとコハルちゃんに足りなかったものが埋まっていき、距離が近づいていっているのがわかります。
1巻に比べ話もぐっと広がり、またコハルちゃんとの絆もゆっくり、でも確実に強く深くなってきた2巻、読んだ後の暖かくて優しい気持ちは健在で、大満足でした。
各順番がおかしくなってしまいましたが、この巻で強く印象に残ったのがこの台詞
「『冗談でしょ?』と『卑怯だわ』。娘に子供が出来たとき、贈った私の言葉ですの・・・」
「でも結局『おめでとう』という言葉、言いそびれてしまいました・・・・・・・」
陽子が「お母さんみたいなお母さんになる」と言っただけあります。とても強く、優しい母親だなぁと思いました。

- 2008/03/11
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コメント一覧
はじめまして
blog村からやってきました。
マイガール2巻、ステキでしたねぇ〜。
2巻でキャラが増えましたが それらのエピソードも旨く描かれていて コハルと正宗が置いていかれてなくて スゴいなぁと思いました。
それでは、失礼しました。
>>赤魚さん
コメントありがとうございます^^
そうですね、キャラが増えたにも関らず、正宗くんとコハルちゃんを決して隅においやらず、きちんと絡めながら描かれてました。絵が魅力だと思っていた作者さんでしたが、話の見せ方も秀逸でした。